下関酒造の水に迫る

山口県最大の26万人の人口を誇る、下関の街中にあり、しかも海にも近い下関酒造。
酒造りには決して恵まれた条件であるとは思えない環境ですが、実は使用している水がきれいで、おいしいのです。

創業当時、酒蔵の周りはのどかな田園でした。その環境も日本の経済成長と共に住宅地に囲まれた市街地と化しました。そのため井戸の水脈が変わり、水量が減少してきたそうです。

酒蔵にとって「水」は、「米」と同様、まさに「命」です。酒蔵の一大事と、先代の社長の号令のもと、新しい水脈を求めて井戸掘りが始まりました。ある日、井戸掘りの業者が「花崗岩の岩盤に当たり、これ以上掘れない」と言ってきたそうです。元関東軍将校だった社長は「かまうことはない!地球の裏側まで掘れ!」

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この一言で見事岩盤を打ち抜き、驚くばかりの水量と酒造りに適した伏流水が噴出したそうです。
地下160m。おそらく、下関では下関酒造しか使っていないだろうという水源の水を、われわれは酒造りに利用しています。そんな下関酒造の水の秘密とは?

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