海響

最近、海響が美味しい。

「一周回って海響」。下関唐戸のまつ崎。今宵もここで呑んでいる。呑みながら、唸りながら、口にする台詞が先に述べた「一周回って海響」。嘘じゃないホントの話。海響を初めて呑んだとき、正直それほどの感動もなかった。それがここにきて海響の大吟醸のぬる燗がもっぱらの食中酒になっている。何故か?そのあたりを少し、まとめてみようと思う。

華やぐお酒がホントに料理を引き立てるのか?

これまで日本酒は、純米大吟醸・純米吟醸に代表される華やぎ系を呑むことが美味しいと思っていた。それは今でも間違っていない気もする。ただ、自分自身も歳を重ねるに連れ、華やぎ系のお酒だと、酒肴が進まない年齢になってきた。悲しい限りだ。そんな中、下関酒造内田社長との打ち合わせがあった。そこで議題に上がったのが、関西以西の醤油は総じて甘い。その甘味を含んだ醤油に負けないために、西のお酒は甘口で吟醸香華やぐものになったと言われている。また、良質な酒米が収穫できるこの豊かな大地に報いるために、西の杜氏は競って、芳醇な酒造りに腕を磨いた。だが、しかしそれで良かったのか?そこに内田氏は疑念が生じていた。

甘口の醤油に合う海響

料理の味を引き立たせるお酒は、料理の邪魔をしないお酒。

内田氏は、そういった。海響をつくった理由は、毎日の晩酌のお供にというコンセプトでつくられた。だから、全てにおいて控えめに抑えめにつくられている。初めて呑んだときの感想、正直それほどの感動もなかったというのは当然の反応なのだ。そのコンセプトは現在の日本酒の評価基準からすると、かけ離れすぎて、ピンとこなかった。おそらく多くの日本酒愛好家からの海響評価は、同じかもしれない。でも、これが料理の邪魔をしないお酒なんだ。きっと。

黒霧島も木挽ブルーも、ど真ん中の芋焼酎。

芋焼酎は、コクがあり、まろやかであり。芋臭い、甘い。などなど芋焼酎を味わう表現はたくさんあるが、黒霧島も木挽ブルーも味わいは、いたってシンプルで癖のないものだ。だからこそ選ばれて、だからこそ飲まれているのではないか?そう思う。そう考えたときに、日本酒も特に食中酒であれば、シンプルなものがいいのではないか?そう考える。そう考えたとき、選ばれるのは海響なのではないか?

サシで飲むなら海響

料理とサシで飲む日本酒。それは海響。海響は、なんといったって料理の邪魔をしない日本酒。食べ物がすすむのは当然だ。料理の味も香も邪魔をしない。料理は引き算だという料理家がいる。お酒も吟醸香は足し算になる。だからこその海響。その答えが、「一周回って海響」。今宵も酒がすすみ、料理がすすむ。月が地球の周りを回るように。料理のまわりを回り続けた日本酒。そして、これまでの日本酒知識も一周回ってたどり着いた海響。サシで飲むなら海響。

海響

料理にこだわる料理人の皆様へ

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